スマートフォンアプリは盛り上がりを見せていますが、iPhoneとAndroidで違った成長を見せています。今回は、アプリ技術や開発についてではなく、アプリのマーケットに焦点を当て、その違いについてまとめてみましょう。


■ざっくりまとめ
どちらにも大きな問題は無いものの、多言語対応で違いあり。


■利用者にとって

○iPhone App Store
・メリット
-審査したアプリが並んでいるので、ある程度のクオリティが保証されている。
-言語毎の区分けがきちんとしている。
・デメリット
-容量の大きなアプリは3G回線でダウンロードできず、wi-fiを使う必要がある。

○Android Market
・メリット
-うーん…特筆すべき事は無い…。
-多少エロ方向のアプリがある。
・デメリット
-無審査でクオリティの保証は無い。
-Android Market以外の選択肢が広がる可能性があるが、ウイルス等のリスクがある。
-外国語のアプリも区別なく並んでいる(メリットかもしれない)。

■開発者にとって

○iPhone App Store
・メリット
-アフィリエイトがあるので、誰かがアプリをプロモーションしてくれる可能性がある
-iAdもあり、iTunes Connectがあれば全部完結させる事もできる。

・デメリット
-アプリの登録や修正の申請から反映までの間に1週間程度の時間がかかる。
-審査落ちの可能性もある。
-Primary Languageに設定した言語版を必ずリリースする必要がある(そのPrimary Languageは変更することはできない)
-アプリの合計ダウンロード数が見られない。

○Android Market
・メリット
-アプリの公開、修正がすぐに可能。
-宣伝用の画像がアイコンとスクリーンショット以外に設定できる。
-apkファイルを直接配布する事もできる。(セキュリティ上、やらない方が良いでしょう。)
-アプリの合計ダウンロード数、使用端末や国籍の一覧が見られる。

・デメリット
-アプリの容量制限が結局何MBなのか、よくわからない(→こちらのサイトによれば、まあiPhoneと同程度か。)
-開発者登録にクレジットカードが必須。
-言語毎にスクリーンショットを設定することができない。(※審査が無いので言語毎に違うアプリにする事は可能だが、ダウンロード数の面で不利になるのでは)
-全体として、有料アプリがiPhoneよりも売れていない。


■まとめ
・iPhone App Storeは審査に時間がかかる以外、大きな問題は無い。
・Android Marketは利用者にとって使いづらいのと、スクリーンショットを言語毎に設定できないのが問題。
・多言語対応に違いがあり、iPhoneは融通が効かない、Androidはマーケットでの多言語対応が不十分、という問題があります。そのようなアプリを予定している方は注意しましょう。