iPhone・AndroidアプリにAdMobなど海外の広告サービスを組み込むと、報酬はドルで受け取る事になります。今回はAdMobにおける換金手順と、手数料の比較を行いました。なおお金も関わる事ですし、参考にする際は各自調べて裏を取ってから行動するよう、よろしくお願いします。

■まとめ
・銀行振込かPayPalで受け取る事が可能。
・銀行振込は手数料が高い。
・PayPalは換金レートが悪い。

■手順
AdMobにログインして、「アカウント」→「支払い情報」へ移動。入力する情報は以下の通り。

○銀行・PayPal共通で入力
・国
日本。
・アカウントの種類
私の場合は個人、場合による。
・商号
説明に「納税申告書の氏名と一致する必要があります」とあるので、個人の場合はその人の名前。
・納税者ID
一般には記入不要。

○ACH/電信送金の場合
・受取人名
・銀行名
・銀行の住所
・受取人の口座番号/IBAN
・銀行 SWIFT コード

※SWIFTコードとは国際的な送金などに使用される銀行の識別コードのこと。全ての銀行が持っている訳では無いので注意する必要がある。
こちらのサイトによれば、日本語で入力した結果送金されず、問い合わせた所、英語で修正するよう言われたらしい。ので、英語で入力します。

○PayPalの場合
・PayPalのログイン名(ログインする時に使うメールアドレス)を入力。

○小切手の場合
・現在小切手による換金は利用出来ないはず。銀行振込開始前に存在していた。


これで登録は完了となる。しかしどの方法を取っても何らかの形で手数料が取られる。どのルートが最適か検証してみよう。


■手数料等の比較
○銀行振込の場合
・振込手数料はAdMob側が負担してくれる
・しかし日本の銀行に手数料を取られる。海外からの電信送金を入金するのに為替手数料が掛かる。2500円くらいだが銀行ごとに違うので、自分の銀行の金額を調べる必要がある。
・SWIFTコードを持っている銀行で無いといけない。たまに持っていない銀行がある。

(2012.01.18、20120.09.30追記 beepappsさん情報ありがとうございます!)
・銀行振り込みの場合、外貨で直接受け取ると手数料がかからない銀行もあるようです。beepappsさんが新生銀行で確認してくださいました。

○Paypalの場合
・ドルから円の為替レートが相場より悪い。(ドルで買い物する時はpaypalのレートかカード会社のかを選べる場合もあるのですが、この場合は関係無いはず)
・PayPalから自分の銀行口座へ入金できる最低金額は、米ドルで$10、日本円で1000円から。50000円未満の入金は、250円が手数料として引かれる。50000円以上なら手数料は無料。(なおこの銀行口座はSWIFTコードが無いものでも大丈夫。)
・支払いを受け取るには、個人ならPaypalのプレミアアカウントである必要がある。PayPalなのでクレジットカードが必要。

○小切手の場合
・現在は出来なくなったはず(銀行による送金が開始された為)。
・どのみち換金手数料が非常に高く、魅力はあまり無かった。


■まとめ
・自分がいくら換金するのかにも依存するが、Paypalの方が良いだろう。
・少々複雑なので、送金する前に自分が幾ら換金するのか一度シミュレートして計算した方が良い。
・後は何を信用するかの問題です。


■補足
・Android向けアプリ広告の比較(AdMob・AdLantis・AdMaker)は以前検討した事があるので、そちらも合わせてお読み下さい。Paypalを経由する手間と手数料を考えると、AdMob以外が魅力的に見えて来ます。これは普段PayPalを使うかそうで無いかで分かれる点だと思うので、個々人の判断でお願いします。
・(2011.12.21追記)こちらの記事に、paypalと銀行振り込みのどちらが得かの閾値について言及があります。そんな夢のような金額には到達しないですよ…。


■参考
AdMob 電信送金支払い情報の設定方法 - 技術脳塗
Paypal公式サイト 手数料について 手数料 - PayPal
引き出し手数料 - PayPal